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うどんと私

何かと言うとラーメン、ラーメンと騒いで駄々を捏ねているが、当然ながら3食ラーメンを食べているわけではない。
ただやはり、外食のバリエーションは貧弱と言わざるを得ない。
ラーメン、牛丼、立ち食いそばがいいところ。
マクドナルドなどのファーストフードは、ここのところほとんど利用していない。
最近、何度か立て続けに駅の立ち食いを利用した。

立ち食い「そば」と書いたが、じつはここ10年以上、立ち食いでそばを食べた記憶がない。
完全に「うどん」派だ。
おあつらえむきに讃岐うどんがはやっているようだ。

余談だが、家庭でおいしい讃岐うどんを食べるなら、冷凍うどんがお薦めだ。
下手な手打ちや市販の生麺を食べるより、はるかに手軽でおいしく食べられると思う。

中学生の頃、駅の改札の中にある立ち食いにはじめて友達に連れられて入った時のことは、いまでも忘れずにいる。
すでにその味を覚えてしまった友達の一押しは、てんぷらそばだった。
カウンター越しに注文してお金を目の前に置く。
するとおばちゃんは慣れた手つきで麺を湯がき、だし汁をぶっかける。
最後にかき揚げとネギをのせて出来上がり。
混んでいなければ1分とかからない。
濃いだし汁にそばがまたよく合う。
てんぷらってかき揚げのことだったのかと一瞬浮かんだ疑問符は、すでにどうでもよい存在に昇華されていた。

すぐに食べられて、しかもおいしい。
中学生の自分でもなんとか食べられる値段だ。
親に連れていってもらったわけではない、新しい世界。
はからずも大人の世界に足を突っ込んでしまったかのような後ろめたさ。
そんな想いが、こうして文章に起こしながら思い出される。

それがいつしか、そばよりうどんに宗旨替えしていた。
それまでどちらかというと、うどんに対して毛嫌いする気持ちを持っていたのに。

理由は明解。
毛嫌いしていたのは、子供の頃から日曜日の昼ごはんにうどんが出されることが多かったからだ。
母も日曜日の昼ごはんに、そんなに手の込んだものは作っていられなかっただろう。
そのあたりのことは、子供ながらに理解していたつもりだ。
気がつけば麺類が多くなるのにも頷ける。
とくに父がうどん好きだったので、その頻度は高くなるのもいたしかたない。
それでもなんとなく、「日曜→昼→うどん」という長年に亘って完成された図式が、幼いこころに微妙な影を落としていたのかもしれない。

宗旨替えの理由も単純だ。
中学生か高校生の頃、親が勤め先の近くでよく持ち帰りのうどんを買ってくるようになった。
これがうまかった。
その場でも食べられる店だったようだが、持ち帰りにも最大限気を配った姿勢がなかなか評判だったようだ。
いままでには食べたことのないコシとつるつるとした麺の喉越し。
それまでとは明らかに異なる透きとおっただし汁のさっぱりとしたうまみ。
本場仕込みの讃岐うどんだった。
いままで無遠慮にうどんを遠ざけていた自分の浅はかさを呪った。
これが本当のうどんなのだ。

もちろんそれまで食べていたそばやうどんを否定するつもりは毛頭ない。
関東から東北で好まれている濃いだし汁は、そばによく合う。
おいしいつゆとわさびで食べるざるそばの喉越しには、他の何にも代わり得ない醍醐味が残る。

それでもその店のうどんは、わたしというひとりの人間の嗜好に大きな変化を与えてしまった。
それ以来、駅の立ち食いで食べるのは、かたくなにうどんだ。
あの手打ちうどんの味が望めるべくもないことは、百も承知。
しかし、わずか数年で店仕舞いし、四国の方へ帰って行ったといううどん屋を、こころの中では常に欲している。
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