最近見た映画
2011年05月01日(日) [ 映画 ]
初恋のきた道 ★★★
チャン・ツィイーの映画初出演作。大陸的原風景の中で、人の感情の普遍性が伝わってくる。山奥の村が舞台であるが、先日ドキュメンタリーで見た孤島トリスタン・ダ・クーニャの風景が重なった。陸の孤島とはよく言ったものだ。
アフタースクール ★★★★
序盤は何だか訳が分からないまま話が進むので、おぼろげな印象しか残らない。しかし途中から様相は一変し、見るものを驚かせる。最後を見終える頃には映画ってすばらしいものだなと思わせられるのだからたいしたものだ。繰り返し見たくなる映画である。内容に関してここでは一切書かないので、まだ見ていない人はぜひググったりせずに、情報を遮断して映画本編に臨んで欲しい。そのためこの映画に関しては、特段にリンク先を設けていない。
沈まぬ太陽 ★★★
日航ジャンボ機墜落事故の映画かと思っていたけれど、それだけではなかった。渡辺謙演じる国民航空社員の一代記であった。関係ないけれども、事故当日わが家にはいとこが遊びに来ていたことを良く覚えている。亡くなった人の中に坂本九がいるといとこに言われたけれど、当時の私は坂本九という人を知らなかった。
イキガミ ★★★★
マンガを原作にした安易な映画化かと思っていたら、予想以上に良くできた映画で驚いた。国家繁栄維持法により、子供の頃に接種した注射によって、1000人に1人が18歳から24歳の間に殉職する。それは国民に命の尊さを知らしめるためだという。国繁法の存在以外はどう見ても現代日本であり、どこにでもありそうな人たちが「イキガミ」に翻弄される様が非情なリアリティとともに描かれていて、ひょっとしたらこんな法律ができてもおかしくないんじゃないかと思わせられる。細部にまで行き届いた演出も良い。
ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ ★★★
「エデンの園ゲーム」ひとつに絞った、本当に最後のライアーゲーム。物語はほぼファイナルステージ会場のみで進行。キャラクターや話の展開を云々言っても仕方ない。何よりもゲームの世界に感情移入して、プレイヤー間の駆け引きを楽しめるかどうか。過剰なまでの映像演出もこれで見納めか。映画版だけを見ても楽しめるようになってはいるが、テレビのシーズン2終了から映画版のテレビ放送まで1年待たされた身としては、長かった。あいだがあきすぎだった。最初からテレビのスペシャル版だったら良かったのにな。
八月の二重奏 ★★
日本赤十字社が製作した献血啓蒙を目的とした映画で、上映時間は45分。全国のレンタルビデオ店などで、無料レンタルされている。実話を元にしているとのことだが、実際問題として献血をしない、映画も見ないという人に訴える難しさは計り知れないだろうなと思った。
カイジ 人生逆転ゲーム (音あり) ★★
原作の内容もまったく知らずに見始めたわけだが、藤原竜也がゲームの中に入り込んでしまったキャラクターのように感じられた。『ライアーゲーム』のようでもあり、『蟹工船』のようでもあり、階級社会を強く意識したものみたいだなとは思った。
20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 (音あり) ★★★★
木南晴夏はあまり出番がなかったが、唐沢寿明や豊川悦司が活躍してきちんと完結させたことが評価できる。大作と言ってもいい原作の世界観を完全に映像化できたとは到底言えないが、膨大なキャストを適材適所に使ってまとめた監督の力量は認めざるを得ない。
20世紀少年 第2章 最後の希望 (音あり) ★★★★
第2章に関しては、平愛梨が主演だったと言っていいだろう。きりっとした良い表情を見せる反面、声質が幼いのも特徴的だった。『行列48時間』はその後に出演するわけだが、もっといろんな役を見てみたい。
音符と昆布 (音あり) ★★
東名阪ネット6(独立UHF局の集まり)が制作した75分の映画。市川由衣はふつうっぽさが良いが、池脇千鶴はやはり癖のある役に偏る傾向があるな。さらさらっとお茶漬けが食べたくなる映画である。
鑑識・米沢守の事件簿 ★★
萩原聖人は相棒と言うより、ラスボスの印象が強すぎる。紺野まひるは薄幸な役が多くてなんかかわいそうだ。関係ないけど、『熱海の捜査官』のスクールバス運転手山中聡は、「トリオ・ザ・捜一」の山中崇史の弟なんだな。さらに『大魔神カノン』に出てた山中崇は名前は似てるけど、別人なんだな。
アマルフィ 女神の報酬 ★★★★★
興行的にもうひとつだったためか、外してしまった映画だとばかり思い込んでいた。しかし続編ドラマの放送に際してこの映画もテレビ放送されたので、一応見ておくかという軽い気持ちで見たらすごく面白かった。申し訳ないというよりも、良い方向に裏切られた衝撃が大きかった。
奈緒子 ★★★
原作の爽やかだけど重たい雰囲気は、少しは感じられたかな。上野樹里と三浦春馬のコンビは悪くない。が、アミューズ繋がりか。のだめっぽさがあまり出てないのも良い。『Mother』の虐待男も出てた。
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