ソニー ウォッチマン [watchman]
2009年09月13日(日) [ こだわり ]

昔々、どこからか貰ってきたウォッチマンという携帯テレビが家にあった。
もう何十年も見かけていなかったので、捨ててしまったのかと思っていた。
というよりは、その存在自体をすっかり忘れていた。
先日リビングの本棚を買い替えた際に出てきたようで、この懐かしのウォッチマンがテーブルの上に放置されていた。
この2インチにも満たないモニタに映されるぼやけたテレビ映像には、子どもながらに驚かされたものだ。
単3電池4本というおもちゃのような電力でテレビが映るのかと。
「It's a Sony」というコピーがCMで流れていた頃の製品だ。
ドットでSの字をあしらったロゴも懐かしい。
液晶だと思っていたが、このモニタがブラウン管であることは最近知った。
右側面には、上からボリューム、チューニング、電源スイッチが配置され、左側面にはVIDEO IN端子、VHF/UHF切替スイッチ、イヤフォン端子、ACアダプタ(DC IN 6V)端子が見られる。
下部には、V HOLDとCONTRという平たいダイヤルがあるが、これはおそらく画面調整に使用するものだろう。
右上部からロッドアンテナが45センチほど伸びるが、室内ではそれほど鮮明に映るものではなかった。
個人的には「自分の部屋でテレビが見られたらどんなにステキか!!」と期待したのだが、携帯テレビは屋外などで使ってこそ意味があったのだろう。
残念ながら電池ボックスが錆びていて画面には何も映らなかった。
電源スイッチを入れるとブツッという電気の走る音は聞こえるのだが、ボリュームやチューニングをいじっても雑音ひとつ入らなかった。
いまでは携帯電話でワンセグ放送が楽しめる時代だ。
一歩間違えれば際物扱いされかねないウォッチマンだが、こんな製品があってこそ技術革新は進んだのだと思うと感慨も深い。
◆
ソニー ウォッチマン [watchman]
FD-20A
FLAT BLACK AND WHITE TV
manufactured 1983

専用ケース

ケースのまま視聴可能

ソニー同士(右は全長11センチのFOMA SO902i)

結構分厚い

本体の大きさに比べてモニタはかなり小さい

右側面

左側面

- 関連記事
-
- ジャズイン2世現わる (2009/12/27)
- 熊木杏里 Autumn Tour 2009 はなよりほかに (2009/11/15)
- ソニー ウォッチマン [watchman] (2009/09/13)
- 「君の名前」と「光」をヘビーローテ中 (2009/06/22)
- カラオケ (2009/06/16)
コメント
コメントありがとうございます。
いま見ると、画面は小さいし本体分厚いし、あまり実用的ではないですね。
当時は時代の最先端な気がしてましたが……。
でも、こういう技術がまさにいまの手のひらサイズに繋がってるのかなと思うと、歴史を感じますね。
いま見ると、画面は小さいし本体分厚いし、あまり実用的ではないですね。
当時は時代の最先端な気がしてましたが……。
でも、こういう技術がまさにいまの手のひらサイズに繋がってるのかなと思うと、歴史を感じますね。
ブラックだけかと思ってました。
私も欲しかったんですがパンフレット見ただけで終わりました(^^;
パンフレットの写真ではウォッチマンの上にミニカーが置かれていて屋外映画館のような演出でいいなぁと思った記憶があります。
今では色々な要素が全て手のひらサイズですもんね。
当時は携帯もなかったですから本当に近未来という感じの現在ですね(^^)